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『夜を着こなせたなら』

​著者 山階基

 

2023年11月10日  初版発行

​短歌研究社

四六判変型152頁
上製・カバーなし
ISBN978-4-86272-750-3

2,000円+税

短歌作品384首を収録

装幀:名久井直子

装画:高山燦基

箔押し:有限会社コスモテック

さりげない生活の風景、関係性の機微—時代の空気をあざやかにうつし、多くの読者の心をつかんだ第一歌集『風にあたる』から4年。

生きて暮らすことの手ざわりと明暗をいっそう深く、ときに軽やかに刻む。

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『風にあたる』

​著者 山階基

 

2019年7月23日  初版発行

2022年11月27日  第2版第5刷

​短歌研究社

四六判変型152頁
ソフトカバー
ISBN978-4-86272-618-6

1,700円+税

2010年から2019年までの
短歌作品346首を収録

装幀:山階基

装画:高橋祐次

ほっといた鍋を洗って拭くときのわけのわからん明るさのこと

 

菜の花を食べて胸から花の咲くようにすなおな身体だったら

 

三基あるエレベーターがばかだからみんなして迎えに来てしまう

 

ないような夜と海とのあわいからちぎれる波に洗われていた

 

夕闇にしずむこの世のおみやげに吊るしたシャツは風が抱き取る

この中に「呼びようのない暮らし」というフレーズがあるのだけれど、たくさんの呼びようのない、かけがえのないものが、大切に、丁寧に、長い時間をかけて書き留められていて、読み終えると胸がいっぱいです。

心にふれる、という言葉がこんなに似合う歌はないと思う。

一首一首の、一瞬ごとのまなざしが、しんそこやさしい、そして、しんそこ熱い。

─ 東直子

風がないと植物は枯れるんだって。空気というより風が大事らしいよ。

でもエアコンの風が直接あたる場所にユッカを置いたりするのは禁物。

輪郭がくずれないように、そっとふれて確認しているような歌たちをありがとう。

もといくんの歌集の中で暮らしたい ゆくてのシャツを乾かしながら

─ 枡野浩一

『風にあたる拾遺 2010-2019』

​著者 山階基

 

2019年11月24日  初版発行

2020年4月21日  第2版

文庫判100頁
ソフトカバー
私家版

1,000円

 

歌集『風にあたる』未収録の

短歌作品495首小文を収録

 

装幀:山階基

​絶版(2022.11.20)

​書店やウェブショップにはあるかもしれません

あり余る海を抱えてわたしたち誰かの帰る場所になれたら

 

山茶花のほころぶ冬の庭にいて離れなければふるさとはない

 

朝焼けにどうするつもりなのですか朝焼けにどうするつもりなの

来た道をほとんど勘でさかのぼるあいだに減っていく窓明かり

くるぶしを波にまかせている夢の浜はあなたと来たことがない

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